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土用丑の日

今日は土用丑の日ですね。以下の文章は昨夜、土用の丑を迎えるにあたって、ざっと書き出したものです、誤字・脱字等は見直し次第修正していきます。ちょっと前のめりですが、今出さないと多分今日中には公開できなさそうなので、大目にみていただけると幸いです。

私は基本的に、ニホンウナギの幼魚、すなわちシラスウナギは限りなく禁漁に近い状態か、あるいは禁漁にしなければいけないと考えています。
しかし、禁漁はちょっと無理だと思っているので、ある程度譲歩して以下のように考えています。

まず、コンビニ、スーパーマーケット、牛丼屋でのウナギ販売を禁止します。スーパーマーケットでのウナギ廃棄量は、その取扱量の6割にものぼります。まずこれを禁止するわけです。要するにウナギ屋と、裂いてから焼く魚屋をのぞいて、ウナギに類するものをすべて販売禁止にするということです。

次に、海外からのウナギ輸入を完全停止します。シラス、活鰻、白焼き、蒲焼きも加工品もすべてです。これは実質的に海外で資源管理を行うことは事実上不可能ですので、もう全て禁止にしてしまう他手がありません。

さて、ここからです。今、親ウナギの規制を鹿児島、宮崎で始めました。しかし私はこれは単なる子供騙しだと思っています。こんなことをしてもウナギ取り漁師が陸に上がるくらいで、百害あって一利なし。百害とは、ウナギ漁の伝統が途絶えること、そして、目くらましによって事態の解決が先延ばしにされ、さらにウナギの資源状態が悪化してしまうことにあります。この規制によってウナギ資源に与える影響は非常に低いか、ない、に近いものです。漁師の採る能力をみなさんどれだけ過信されているのでしょうかね。

まずはシラスウナギの規制です。水産庁はずっとちゃんと法整備して適切に管理してきたとか、そんなニュアンスのことをときどき言ってましたが、大嘘です。漁獲統計が機能していません。池入れ量、輸入量と漁獲統計をみると明らかに数字が合いません。ブラックウナギが沢山いるわけです。
ですので、本当は全面禁漁にしたいところですが、ちょっと譲歩して、池入れ量を養鰻各戸ごとに割り振り、それ以上は池入れさせない。シラス取りも規制をする。両側から規制をします。多分これでも不十分だと思うので、有効な罰則も必要でしょう。資源管理の観点で、まず子を保護するというのは至極当たり前のことです。

こういう我慢を、ウナギが1世代に5~10年くらいかかりますので、最低でも2世代分くらいはやってみる必要があるだろうと思います。それで丹念にデータをとる。今の水産庁は不明だからと意味不明な言い訳をして先延ばしをつづけています。理解しようという姿勢がなければ分かるものも分からないでしょうし、そもそも分からないから規制しないというのは杜撰すぎます。

もう一点、こういうことを考えています。

水産庁はじめ日本の悪人は、まだ資源状態が良好なAnguilla mozambicaやAnguilla bicolor pacificaをヨーロッパウナギ、アメリカウナギ、そしてニホンウナギの4の舞にしようと企んでいます。ウナギ科総撲滅キャンペーンです。

私は、ニホンウナギを禁漁にしたら、ウナギ屋さんが困るかもしれないと思っています。スーパーやコンビニは他で生き残れても、ウナギ屋はウナギだけですから。
なので、この禁漁期間のみ、海外から資源良好なウナギを輸入して、まさに代用ウナギとして食べます。これでなんとか食いつなぐ。それで、ニホンウナギの状況も鑑みながら、次第に輸入量を減らしていくというものです。

色々文句を言う方がおられるだろうと思いますが、じゃあ今のままでどうするおつもりでしょうか。今残っているAngullaを軒並み撲滅したら、ウナギ業界は当然すべておしまいです。後進国からの輸入ですので、ヨーロッパやアメリカよりも加速度は高いだろうと容易に想像がつきます。では海外からの批判をおそれて、輸入をしなかったら?彼らAnguillaは安泰ですが、日本の業者が軒並みつぶれます。結局すべて生き残るのは無理なのですから、上記のようなことで妥協するより仕方ありません。違いますか。

ウナギ文化論を語る人達には、もっとウナギの文化を勉強してもらいたいです。この気持ちは半ば怒りに似ています。以下、私の知る限りのことをざっと書きます。

ウナギは少なくとも縄文時代には食べる文化と獲る文化が存在していました。これは事実ですが、蒲焼ではありません。

そもそも、醤油・たまりというものが発明されたのが江戸時代ですから、少なくともそれ以降です。江戸中期以降と言われています。それまでは、串焼きとか、適当に食べられる、食べ方の少ない屑魚という地域も多かったろうと想像できます。

尾張名所図会をみますと、尾張地域(愛知県西部)の水産特産品に、シラウオやハマグリなどと混じってウナギが出てきます。だいたいその書き方からみて、高級品だったと考えられます。献上品に含まれていたこともあるようです。

明治時代の特産物を描いた巻絵にも、ウナギは出てきます。ほかにはコイ、ボラ、ナマズなど。ボラは比較的安価で庶民でも食べていたようですが、ウナギと言えば高嶺の花。私は明治以来の川魚食文化を調べまくっていますが、残念なことに低級庶民の食文化の中にウナギはないのです。
私の生まれた津島という町には、うなぎ屋さんやウナギを生業の中心とする割烹屋さんが沢山あります。人口あたり、面積あたり?とにかく非常に多いのです。これは、津島というのが商家と流通と旅の町で、お金のある人々の出入りが非常に激しかったこと、戦後ガチャマン景気で湧きに沸いていたことにその一因がありそうです。これは各店の開店年を調べればすぐに判ることです。

ですから、たしかにウナギは土用の丑に食べるというのは日本国民みな知っていても、本当にウナギを食べていたのはごく一部だったわけです。少なくとも戦前までは。
戦後ほどなくして、ウナギ養殖は非常にさかんになり、庶民でもときには手が届く存在となりました。

2000年頃にウナギの輸入が全面解禁され、安いウナギがどっと流れ込んできました。国内の養鰻業者はこれに対抗するため魚価を下げざるを得ず、これによってスーパーだけでなく、ウナギ屋でも価格破壊が起こりました。しかしこのウナギ安も長くは続かず(90年代後半にはすでに資源は危険信号だった)ウナギ資源の崩壊によって今のこの状態を引き起こしています。

エルニーニョだラニーニャだと言っていますが、これは研究の当事者が、ツイッター上でこれだけで説明できない部分が不漁にはあると言っています。だいたい、ウナギのすみかをみてみなさい。誰がウナギの住みやすい環境だと思いますか。餌の豊富な干潟域はすっかり干拓され、河川は護岸工事に堰堤ばかり。ウナギを減らすための方策をこれでもかと言わんばかりに推し進めてきたのが他ならぬ日本と日本人なのです。

文化論をたきつける人々に言いたいのは、私は昨年にも書いたとおり、零細で文句も言わず、細々とウナギ漁の技術を繋いできた漁師を虐めるなということです。彼らこそ、江戸時代、あるいはもっと以前からの漁法を伝承する、文化の生き証人なのですから。ウナギセンはアジア全域に広がる漁業文化のたまものです。ウナギ掻きの職人技、あれは一度絶えてしまったらもう二度と戻らないだろうと確信的に危惧しています。

こうして書いてきて、私はウナギ遊漁者のことを一言も書いていません。ときに、遊漁者を不当に庇っていると思われるかもしれません。たしかに庇っています、これは事実です。ですが、ウナギ釣り、ウナギ取りをしたことのある人なら誰でもわかる。成魚のウナギはそう簡単にほいほい捕れるものではありません。遊漁者による採捕量など、問題にならないものだと思っています。ですからこの規制に関しては、いまだ意見もたずという状態なのです。
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謹賀新年

新年あけましておめでとうございます(なんとか松の内に間に合いました)。本年も私うなたろうおよび「天然うなぎ釣り!」をよろしくお願いいたします。

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サイト4周年

こんばんは、うなたろうです。ふと、気がついたらサイト開設から4周年でした(しかももう過ぎていた)。

当サイトはウナギ釣りの簡単さや面白さを伝えるため、そして泥抜きに対する多様な価値観をそれぞれに尊重できることを目指して2008年7月20日に開設いたしました。特に開設当初はさまざまなできごとがありましたが、現在では私の主張も、いくぶんか受け入れられてきたように感じています。これは当サイトを訪問してくださるみなさまが、この私のつたない、分かりづらいコンテンツをお読みいただいて、理解してくださるそのおかげと思っております。ついにカウンターも60万に達しようとしております。大変ありがたいことというか、サイト管理者冥利に尽きると思っております。

私は今まで、上記の二点のみを基軸に、サイト運営を行なってまいりましたが(放流問題をのぞく)、今年、ついにウナギ釣り師やウナギ漁師にとって予断ままならぬ事態が生じたことから、胸に秘めていたさまざまな批判や、愚痴、わがままを書き連ねるにいたっております。この点に関しては単にウナギ釣りと天然うなぎを楽しまれておる方々には大変申し訳無いと思っておりますが、ウナギという生き物なしにはウナギ釣りは成立しません。この私の危機感を、どうかご理解いただき、今後とも「天然うなぎ釣り!」およびうなたろうをよろしくお願いいたします。

謹賀新年

みなさま

新年明けましておめでとうございます。

昨年中は大変お世話になりました。私自身は普段の研究生活に忙しく、その合間を縫って音楽をしたような、目まぐるしい一年でした。みなさまはいかがでしたでしょうか。私の見立てでは、例年どおり程度はうなぎが釣れる、良い年であったのではと想像いたします。

今後とも私うなたろう、当ブログおよび「天然うなぎ釣り!」をよろしくお願いいたします。

New year card in Japanese, dragon

おわび

長らくご無沙汰しております。
ブログをご無沙汰するだけならまだいい?のですが、掲示板への返信も随分と滞ってしまっておりました。申し訳ありません。
最近はやっと暖かくなってきました。基本的にはウナギ目と向き合う毎日を送っております。
CA340524.jpg
写真はウナギの頭部の骨。歯が少なくて抜けやすい。そういえば、ウナギはニホンウナギという和名へ変更することが提唱されていますね。
・「ウナギ」から「ニホンウナギ」への標準和名変更の提案: Anguilla japonicus Temminck and Schlegel, 1846 塚本・青山・渡邊 (2010) 魚類学雑誌 57(2): 184-185.

和名というものは学名とは違いますが、“混乱を防ぐ”という意味では学名と同様の役割があると思ってます。和名の変更で、ウナギ界の混乱が減少するのであれば、良いですね。

がんばって、これから更新しよう。未出のページもいつか世に出したいです、はい。
プロフィール

うなたろう

Author:うなたろう
うたとうなぎをこよなく愛するうなたろうと呼ばれています。今年はうたもうなぎも、うまーく時間をやりくりしたいものです。

(7月26日,記)日本う●ぎ協会では「天然うなぎを売ることが恥ずかしいと思う世の中」にしたいそうです。シラスウナギに全く規制せずに天然親うなぎ関係者に圧力かける彼らの厚顔無恥ぶりはもはやジョークの域ですね。

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