スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

天然ウナギのゆくえ

こんな記事が出ました。

天然ウナギ捕獲自粛ポスター配布
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20120614/CK2012061402000085.html

あの、ちょっと文句言ってもいいですか。

みなさますでにご存じのとおり、ウナギ資源量は年々減少の一途をたどっております。
参考までに↓
http://www.trafficj.org/press/fisheries/j110712news.html

このデータは水産庁の公表している統計年報のデータをグラフにしたものです。

日本の養鰻業が盛んになって以来、わが国ではほとんど野放し状態でシラスウナギ漁獲を黙認しつづけてきました。グラフから分かるように、ウナギの減少傾向は目に見えていても、名ばかりの特別採捕許可で漁獲量規制も行わずに今まできています。さらに、2000年代初頭からは中国からのシラスウナギの輸入を許しました。中国では従来あまりウナギA. japonicaを使用していませんでしたが、ヨーロッパウナギA. anguillaの規制が強化されたことにより、中国国内でも多く使用されています。さらに日本向けのシラスウナギ輸出。今、中国では河口いっぱいに袋網を張ってシラスウナギを採捕しています。当然混獲されるその他の魚類の稚魚は投棄されていて、環境全体への影響は量り知れません。中国で川に入らんとするウナギたちは、どれだけがその隙間を掻い潜ることができるのでしょうか。

このような状況の中で、自分たち(養殖業者、業界団体)は何もせず、零細的に生計を立てている天然うなぎ漁師にはウナギを捕るなと言うわけです。天然ウナギ釣りをされているみなさまならばおわかりのこととは思いますが、天然親ウナギはなかなか乱獲できるものではありません。細かいウナギは延縄などの方法を除いて、再放流されています(市場で値段がつかないため)。自然と漁獲規制を行ってきた天然ウナギ漁師に負担を強いるこの姿勢に、私は強い違和感を感じます。

結局のところ、シラスウナギはそこからあそこからと食い尽し、超安価でのウナギ提供をすべてにおいて優先させてきた養鰻産業。中長期的な視野でウナギ業界の生き残りを考えれば、知恵を絞る部分はいくらでもあったでしょう。もちろん、この責任は業界だけにあるわけではなくて、消費者の側も何も考えずにそれを享受してきた、という面もあります。でもそのシワ寄せが、天然うなぎを捕る人間に回ってくるのは、そしてその偽善っぷり(うなぎを守ろう!!)が、私には理解できません。
スポンサーサイト

comment

Secret

プロフィール

うなたろう

Author:うなたろう
うたとうなぎをこよなく愛するうなたろうと呼ばれています。今年はうたもうなぎも、うまーく時間をやりくりしたいものです。

(7月26日,記)日本う●ぎ協会では「天然うなぎを売ることが恥ずかしいと思う世の中」にしたいそうです。シラスウナギに全く規制せずに天然親うなぎ関係者に圧力かける彼らの厚顔無恥ぶりはもはやジョークの域ですね。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
うなぎのひるね
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。