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天然ウナギのゆくえ(2)

リンク中にあった日本鰻協会という組織が気になって、色々調べていました。

この日本鰻協会の会長が中心となって、東アジアウナギ資源協議会が結成されたようです。

東アジアウナギ資源協議会の緊急提言(日本語版)です↓
http://easec.info/EASEC_WEB/index_files/EASEC%E7%B7%8A%E6%80%A5%E6%8F%90%E8%A8%80%28Final%29.pdf

ここでは緊急保全策として河川・沿岸域のウナギの漁獲規制、つまり親ウナギをまず規制せよと仰られております。シラスウナギについてはしばらくは情報収集をするだけで事実上規制を求めないと読み取ることができます。(ため息)

名だたる大研究者のみなみなさまが名を連ねる会とは到底思えません、というか、思いたくありません。
ヨーロッパウナギは稚魚(シラスウナギ)の採捕禁止に踏み切りましたが、これはそれが資源保護に効果的だからです。天然ブリの資源量も急減していますが、これは稚魚(モジャコ)の乱獲が主要な原因のひとつだと明らかになってきています。天然うなぎについても資源的な考察に足る資料はいくつか出ていて、シラスウナギの乱獲がその要因のひとつであることは明白な一方、遊漁による影響はリポートされておりません(されているようなら教えてください)。

また、この提言の中には「2004年まで100トン前後で推移していた東アジアのシラスウナギ池入れ量が2010年には41トン、2011年には35トンと急減している」とありますが、これは日本が本格的に中国台湾からのシラスウナギ輸入を開始した、その親の世代とほぼ一致していることを、強く疑わざるを得ません。この点に関して、水産庁はじめ鰻業界は無策だったわけです。

海流の変化による生残漂着率の変化の可能性も指摘されていますが、特に近年海流や海洋環境が変化したという報告もなされていないため、これも可能性のひとつに過ぎないと考えられます。

話が逸れてしまいますが、私は元々民俗習俗学屋です。はっきり言って私個人のウナギ捕りくらいどうなっても構いませんが、シラスウナギの漁獲規制がウナギ食文化の衰退に影響すると主張するならば、今まで零細的に(養鰻業界に文句も言わず)続けられてきた高度な文化的価値をもつウナギ漁は、断絶しても良いのでしょうか。これが漁業先進国日本の姿なのでしょうか。
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No title

うなたろうさんの意見に賛同します。
日淡にしても「捕らなければ減らない」という単純明快な考えの方は多いので、採集禁止の魚が増え続けていますが、頭の良い人たちだけで、それは違うんだ。と小難しいことを唱えても、結局は理解されずに終ります。単純明快な人たちに、どうわかってもらえるか、これから勝負かなと思います。私は「放流すれば絶滅しない」という考えの人と、戦い続けてきましたが、まずこうした啓発によって、同じ意見の方を増やしたいですね。これ泥抜きにも通ずるような。

No title

西村さん

コメントありがとうございます。
単純に「捕らなければ減らない」論を展開しようとしながら、シラスウナギに有効な規制を設けない姿勢に私は最も疑問を感じています。多くの方々に理解してもらえなくとも、まずはしっかり主張すべきかなと思っています。とりあえず今は証拠集めのさなかです。ウナギ関係は一般性が高いからか(ウナギという存在自体が)、こういうドツボに陥りやすいのかもしれないですね。
プロフィール

Author:うなたろう
うたとうなぎをこよなく愛するうなたろうと呼ばれています。今年はうたもうなぎも、うまーく時間をやりくりしたいものです。

(7月26日,記)日本う●ぎ協会では「天然うなぎを売ることが恥ずかしいと思う世の中」にしたいそうです。シラスウナギに全く規制せずに天然親うなぎ関係者に圧力かける彼らの厚顔無恥ぶりはもはやジョークの域ですね。

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